2009/05/05

羊たちが風をひきそう。




5月3日毎年恒例の第四回の羊の毛刈り会を、まきば公園の望月さんのご指導で約30人の参加者で行いました。

使用前、使用後のように、毛を刈られた羊たちは一回りも、二回りもスリムになって戸惑っているようでした。

望月さんのバリカン裁きは軽快ですが、いざ皆さんが自分で刈ろうとすると、バリカンは大変な重さでした。誰でもが生き物に刃物を当てるのですから、おっかなびっくり、慎重になりすぎて腰が引けてしまうものです。

幼稚園生から大人まで8人がバリカンを持ってチャレンジしましたが、どこでも出来ない体験だけに喜んでくれました。

羊たちはヌードになったみたいで寒々と風邪でも引きそうな感じですが、羊は夏にも毛皮を着ていることのほうがストレスで、まきば公園では3月末のまだ寒いころから毛刈がりがスタートしているそうです。
この写真では山羊だか羊だかわかりませんね。


毛刈りの後は、子供たち中心に羊の毛を使ってフエルトのボールづくりで楽しみました。

力を入れすぎると形が崩れてしまうし、結構ほどほど加減が難しかったようです。

それでも30分くらいで、みんなカラーボールが完成、お父さんと早速キャッチボールを楽しむ親子もいて、主催する私たちもとても楽しいひと時でした。


望月さん毎年ユーモア溢れる楽しいジョーク付の指導、本当に有難うございます。






農場レストランがオープンしました。


もう5年くらい前のことでしょうか、五風十雨農場の拠点になる建物を、自分たちが伐った地元の木で完成させたいと思ったのは・・・・。それから冬場の新月期に自分たちで杉の木を伐り、葉をつけたまま山に放置、十分に乾燥させてから山だし、昨年3月23日に基礎工事にかかり始めて丁度一年、「こふく亭」が完成し、4月23日にマクロビオテックレストランがオープンしました。

お陰さまで、約2週間が過ぎましたが、ゴールデンウイークの素晴らしい陽気に誘われることもあるでしょうが、毎日20人以上の人たちで賑わっています。

石野シェフの美味しいオーガニック料理も好評ですし、南アルプスを望む雄大な新緑の景色も皆さんの心を打つようです。「こふく亭」の自然エネルギーだけで運営する方法にも関心が高まっています。

稲の苗が順調に育っています。


4月8日に紙のポットに籾を蒔いて、ビニールハウスで少し加温して発芽させてから、田んぼに移した稲の様子です。5月初旬の状態で葉は2.5葉、長さは5センチくらいに育っています。
お田植えは5月23日、24日にロータリークラブの約70名くらいの人たちと賑やかにする予定です。

2009/04/20

山羊、羊たちも完成祝い。


農場レストランになる「こふく亭」も完成してきました。

エネルギー自給自足のため東京電力とは繋いでいないため、電信柱の見えないすっきりした感じです。

太陽光発電は4.3キロ。これだけで井戸ポンプをまわし、レストランの必需品の冷蔵庫を回したり、照明をしたりを全て賄うのです。設計の田辺さんたちが緻密に計算してくれましたので、今のところすべての
電化製品は順調に回っています。

屋根の真ん中は、太陽熱利用の温水器です。

農場レストランがオープンです。


農場の拠点となる鼓腹亭が4月初旬に完成しました。

私たちが育てた食材を使ったマクロビオテック料理のレストランを開きたいと思っていましたが、シャロム・ヒュッテの臼井さんのご縁で、素晴らしいシェフが決まりました。

清水哲朗さんというホールの責任者も決まり、このコンビで4月23日営業開始です。

山の中といっても良いところですが、南アルプスや、緑に囲まれた素晴らしい空間で、お見えになった人たちは口々に、いいところですね、癒されるところですね、・・・・などなど褒めてくれます。

英語だったらブラボーとでも大きな声で叫ぶんでしょうか。

2009/04/09

レストラン、プレオープン。

レストラン「こふく亭」がプレオープンしました。

4月7日、15名のお客様をお招きして、内輪での披露をしました。

木の香りも良いし、何よりも初めてここにお客様をお招きし、シェフの美味しい料理を食べていただくのですから、私も心ワクワク、とても嬉しいことです。

薪と炭だけで調理するのですから、火加減や、火を絶やさない工夫や、電気やガスを使った便利快適なものとは違って、大変な苦労もあるようです。

でも料理はとても美味しく仕上がりますから、皆さんはとても喜んでくれて、お話がいつまでも盛り上がりました。

これから長い営業がスタートします。


皆さん思い出したら、自然一杯の農場レストランにお出かけください。

2009/03/29

鼓腹亭が完成しました。

去年の3月から工事にかかっていた、農場の中心になるログハウス「鼓腹亭」がほぼ仕上がりました。

約一年の時間をかけて、田辺建築設計さんはじめ多くの職方の力で、一つの建物として完成しました。

本当に多くの人々の知恵や、工夫、汗の集まった素晴らしい建物になりました。

衣食住、エネルギーの自給自足をめざす、というのが五風十雨農場の考えているメインコンセプトですが、この建物でその理想を現実に、目に見えるものとして表したいと考えています。


むこうやんま

2009/03/03

冬水田んぼ。


稲作をする者にとっては、夏に猛烈に伸びる草と、

どう付き合うかは大きな問題です。

結果は収穫に大きく影響します。

一つの方法として、秋に代掻きして普通なら乾田化している冬にも

深水に管理することで、草の発生を抑えるものです。

東北では江戸時代から取り入れられている農法ですが、

私は去年から実行しています。

2月初旬ですから普通なら田んぼも深く凍っていて、

トラクターの刃も立たない時期ですが今年はスムーズに耕運できました。

超暖冬、地球温暖化の影響でしょう。

宇都宮近辺までなら、冬に水を張ると白鳥たちがやってきて

田んぼが賑わうそうですが、白州では時々鷺がやってくるくらいです。

2009/02/24

もう春です。


2月14日、甲府では24.5℃、白州でも20℃を越えました。


冬の真っ最中だというのに夏日、5月の気温でした。


梅の花が咲き、山赤カエルは2月23日には産卵を済ませ


ました。例年なら3月5日くらいですから、梅も産卵も10日


は早いようです。その後も雪が積もるところ、雨が降ってい


てもう春の陽気です。

2009/02/18

経営者環境力大賞を受賞しました。


2月16日、NPO法人環境文明21主催の、第一回経営者「環境力」大賞の授賞式がありました。

全国の7名の中の一人として、私も受賞いたしました。

企業が社会と共生しながら持続可能な経営を行うには、経営と環境の一体化を目指すことが必要になります。12の項目に自己評価をしたものが顕彰されるものですから、私のように自分に甘い評価の者が有利に働く(笑)こともありそうです。

でも受賞された皆さんはとても立派な考え、行動をされている経営者ばかりで、私もこれからも是非継続してかかわりをもたせていただきたいと願う方ばかりでした。



山赤カエルの橋をかけました。


今年の白州はとても暖かく、熊も冬眠が出来ずに

12月には村中で1頭、2月初旬にも目撃情報が放送されていました。

絶滅危惧種の山赤カエルはいつもなら3月初旬に山から下りてきて、

冬でも水を張っている五風十雨農場の田んぼに卵を産み付けてゆきます。

2月14日には甲府でも24.8度の夏日のような暑さでは

カエルが田んぼに出てきてしまうので、U字溝に廃材でつくった橋をかけました。

今までは気にもしなかったのですが、U字溝は深さ30センチくらい、

一旦落ちてしまったら絶壁を這い上がることは出来ず、

溺れてしまう確率がとても高いことに気づいたので、
(NPOメダカのがっこうでも設置している)

カエルが通るであろう場所に橋を設置しました。

これでおぼれるカエルが無事に産卵できるようになれると良いんですが・・・・。