2008/12/19

ぬかくどは優れものです。




シャロムヒュッテに行ったとき、オーナーの臼井さんから

籾殻でご飯が炊けることを教えてもらいました。

信州では多くの農家が利用していたようですが、

山梨では聞いたこともありませんでした。

第一竈さんが今でも販売しているようです。

インターネットで検索して、浦和の二木屋さんという和食のレストランでは、

今でもぬかくどでご飯を炊いて提供していると聞き、

臼井さん、山野さんと三人で出かけました。

部品点数21点の鋳物で出来ていて素晴らしいものでした。

製造は中止になっていますが、仙台の佐藤金物さんが

今でも販売していると聞いて早速一台注文しました。

このレストランは日本のしきたりを今でもしっかりと受け継ぎ、

これからも後世に伝えてゆきたいとされていて、

サービスも、食事の内容も、もちろんぬかくどで炊いたご飯も、

とてもとても美味しいものでした。

お近くの人でしたら、一度食べにゆく価値有り、満足されること請け合いです。

鼓腹亭のマクロビオテック料理にもこの竈で炊いたご飯をお出しする予定です。


期待していてください。

いのちの循環

羊は交尾後、150日で出産します。
今年5月7日には農場で4頭の羊が生まれました。

全部で8頭になり、夏の草がガンガン育つ時はちょうど良かったのですが、
冬に入り、草も伸びず彼らの旺盛な食欲は満足させれないため、
親4頭、オス羊1頭を屠らなくてはなりませんでした。

残酷だ、殺さないでと言われる人も何人かおりました。
しかし家畜は最後は自分たちの食糧にする、というのが人類が永年やってきたことですから、私はそれに従いました。

体重50~60キロの親からは30~40キロ近い肉がとれます。
地元のお届けできる範囲の五風十雨の会員さんたちにお配りしました。
とても美味しかったよとお礼を言われました。
皆さんに喜んでもらって羊たちも良かったのでしょうか。
でも飼っていた私は、とても食べることが出来ませんでした。

昨夜は孤児院の夕食に羊のステーキやトマト煮料理がだされることになりました。
私は三箇所の施設に行って、いのちの循環のこと、食前に「頂きます」は他のいのちをいただくこと、食後の「ご馳走様でした」はあなたのいのちをいただいて私も精一杯生かしてもらいますとの感謝の気持ちを表す言葉ですよとのこと、そして、私たちの体は多くのいのちの集合体だからとても貴いのですよと、老人のようなお話をしてきました。

今回、自分が決めたことで5頭の羊の命が亡くなりました。

改めて冥福を祈るとともに、生きるって何だろう、生かされるってなんだろう、
いのちの循環を考えました。

2008/12/05

猿がでています。


このところ余りみかけないな~と感じていましたが、いなくなってくれたわけではなくて、どこか他にいっていたんですね。農場の近くで20匹くらいの群れが日向ぼっこをしていました。

まだ作物が実っている時だったら、このやろう、とばかりに追いかけたり脅かしたりするところですが、取られて困る作物はなし。平穏な田舎の光景と、ほほえましい気持ちで撮りました。

こんな気持ちでいるととても良い、日本ののどかな田舎の風景だと思います。

2008/12/04

木の籾摺り機を使ってみました。


小淵沢の木工所にあった古い、手動の籾摺り機を手に入れました。

直径は50センチくらい、木の大きな臼くらいで、

重量は下部が40キロ、上部が15キロくらいでしょうか。

真っ黒に日焼けしていて、とても古いもののような感じです。

伊那谷からやってきたものです。

早速今日、試してみました。


石臼の要領で上部から籾をいれて、回すと出てきました。

胴体の部分から外れた籾殻と、玄米がポロポロト落ちてきます。

初回のダップ率は60%くらいでしょうか。

二度繰り返すとまあ、納得できる結果になります。

これでまた一つ、食糧の安全保障が確保されたようです。拍手、拍手です。