2008/06/15

虫たちの芸術


この曲線の模様は、ナスカの地上絵ではありません。

三年前から地元白州町で冬場の新月期に私たちが伐採し、

山で葉をつけたまま枯らせた新月伐採の材木を虫たちが食べた食痕です。

日本の通常の建物は赤道の向こう側の国から、

北米、シベリアのツンドラ地帯など、

たくさんの労力と二酸化炭素を使って運ばれてきますが、

この木材はウッドマイレージほぼゼロです。

地産地消の環境に優しいものです。

普通のログハウスではこの食痕は削り取られて見ることはありませんが、

五風十雨農場では虫たちが残した芸術作品をそのまま残しています。

建物が仕上がったらこの模様は柱か、梁かどこかで見られます。

楽しみに見に来てください。

      むこうやんま

2008/06/13

6月6日


6月6日、美味しい水づくりの第一人者、元信州大学の中本教授に

五風十雨農場に来ていただき、緩速ろ過についての青空講義と、

現地の調査をしていただきました。

農場ではエコハウスを建築中ですが、飲み水をどうするかは大きな検討課題です。

50メートルの深さの井戸を掘り、保健所の指導通りに

カルキも投入するということをメインとし、

サブシステムとして緩速ろ過を考えていました。

農場は山の中腹にありますので、斜面の途中から染み出してくる泉は

結構途絶えることなく、また小川も近くに流れています。

水道法では100人以下の利用者の場合は、

自己責任であれば法律は適用されないとのことです。

農場でお出しする水、料理も薬品の入った水は使いたくない、

生物が処理してくれる水は細菌もなくなっていて安心で、

安全、しかも生物がすべて処理したもののため、何の味も、においもしない、

まろやかなものになる、発がん性も心配なく

まさに理想的な水にできることが可能であると、先生はおっしゃいました。

井戸を掘ることは中止して、エコハウスの上流に沈殿池をつくり、

そこから3段の砂利などのろ過のバケツを通して飲料水にすることを決めました。

安全、安心で美味しい水を皆さんで飲んでいただけます。

処理過程も公開する心算です。

簡単だけど確実な生物処理の水が脚光を浴びることになるかも・・・・・。

     むこうやんま

2008/06/09

生き物は死ぬことも


おや、前に見たことのある写真。

そうですとても可愛いくて、愛情が溢れている私も好きな写真です。

この親の雪ちゃんは一昨年3月に長野県大鹿村で生まれ、

7月の飯田市の山羊市で購入してきたものです。

4月25日に無事2頭の赤ちゃんを出産しました。

でも5月末ぐらいから元気がなく、獣医さんに見てもらったら

心臓が弱っているとのことで、点滴をしたり薬を飲ませたりしていましたが、

6月7日夜中に亡くなりました。

生まれた子たちは、すでに生後40日くらいですから草を食べるようになっていて、

とりあえずお母さんの乳がなくても元気に跳ね回っています。

動物を飼育すると言うことはこんな悲しい別れも覚悟しなければならないことを、

改めて気づかせてくれました。

雪ちゃんの冥福を祈ります。    むこうやんま